ローンの残債や建替えにまつわる悩みはマンションも一戸建ても同じことで、数年を経た現在も被災者は一様に大きな負担を余儀なくされています。
被害の規模が膨大でしたから、私たち一人ひとりが被災者を励ますとともに、何らかの支援を継続する気持ちが欠かせないところです。
それはそれとして、いま言ったようにマンションは最悪の場合でも建替えることで再びわが家を取り戻すことができます。
一方、賃貸住宅に住んでいた人はもっと悲劇的な状況に陥ることになりました。
賃貸住宅が倒壊すると原則的にその時点で賃貸契約は消滅します。
言い換えると転居を余儀なくされることになり、新たな住まいを確保しなければなりません。
今回のように被害が広範にわたるときは、近隣に新住居を求めるのは難しく、仕事に差し障りが生じることも少なくありません。
また、神戸を中心に賃貸住宅が払底して、家賃相場も上昇傾向が見られました。実際、兵庫県の人口は減少傾向を示しました。
こうして、賃貸住宅の居住者は不便なうえに高負担を強いられるという2重の苦痛を余儀なくされることになったわけです。
賃貸住宅では、さまざまな問題が表面化してきています。たとえば半壊した賃貸住宅の契約問題や建替え問題。このように、賃貸住宅だから気楽とは言っていられない状況が現実化していることを十分に考えなければなりません。
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